2025.3.28
オリンピック献立第18弾はアメリカのチリドッグです。アメリカの献立は、10月にも一度提供されましたが覚えていますか。10月には「ガンボライス」というハヤシライスに似た料理が登場しました。
4月から始まったオリンピック献立もいよいよ今月が最後です。なぜアメリカが最後かというと、次回2028年の開催地がアメリカのロサンゼルスだからです。
アメリカではファストフードの文化が発展しているため、ハンバーガーやホットドッグ、フライドチキンなどがよく食べられます。今回は、ひき肉や野菜をピリ辛に味付けした具をコッペパンにはさんだチリドッグです。
センターの様子です。ひき肉と野菜をじっくり炒め、しっかりと甘みを出していきます。味の決め手となるチリパウダーを加えます。給食センターでは幼稚園の給食も提供しているため、辛くなりすぎないよう量を調整しています。
【チリパウダーを加える様子】
仕上げに薄力粉を加えます。そのまま加えるとダマになってしまうため、水に溶いてから加えるのがポイントです。薄力粉を加えることで少しとろみがでるため、パンにはさみやすくなります。
【薄力粉を水に溶くようす様子】
【薄力粉を加える様子】
この日はフライドポテトを組み合わせて提供しました。フライドポテトは、じゃがいもの形によって呼び方が変わります。細長いものを「シューストリング」といい「靴ひも」「靴紐状の」という意味があります。少し太めのものを「レギュラーカット」といいます。シューストリングのカリカリした食感に対して、レギュラーカットはホクホク感が楽しめます。皮つきのポテトを三日月状に切ったものは「ウェッジカット」といいます。皮の部分が香ばしく、よりじゃがいもの風味を感じることができます。
今日の給食には「ウェッジカット」のじゃがいもを使用しています。揚げあがった後にコンソメと塩をふりかけ、味付けをしています。
【フライドポテトを油で揚げている様子】
【フライドポテトに味付けをしている様子】
献立名だけを見ると、ファストフード店のセットのようですが、ドッグの具やスープにたっぷり野菜を入れたり、ポテトの味付けを控えめにしたりすることで、栄養のバランスもばっちりです。
【当日の給食】
このレシピは、ホームページ内「レシピ」のページに掲載しております。ぜひご覧ください。
今年度1年間、いろいろな国の料理を提供してきました。子どもたちは、行ったことのない国の名前も知らない料理にたくさんの反応を返してくれました。オリンピック献立を通して、いろいろな国の食文化に関心をもち、どんどん国際化が進む中で相手のことを「知ろうとする」「理解できる」人になってくれることを願っています。
作成:栄養教諭