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万博献立第5弾!「いのちを高める」献立

2025.9.26

 第5弾は「いのちを高める」献立です。ここでは、遊びや学び、スポーツや芸術を通して、生きる喜びや楽しさを感じ、ともにいのちを高めていくことをテーマとしています。

 琴平町には現存する日本最古の芝居小屋である旧金毘羅大芝居、別名「金丸座」があります。そこで、今回は日本の伝統芸能の一つ歌舞伎に注目してみました。

 歌舞伎は、音楽、舞踏、演技が融合した日本の伝統芸能です。江戸時代に庶民の娯楽として始まり、現在では重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。表情を際立たせる「隈取」という化粧や俳優と観客が一体感を味わえるよう、舞台とつながった通路「花道」などは有名です。時代物や世話物、舞踏劇など多くの演目があり、今に伝わっています。中には食べ物が登場するものもあり、「四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)」では、おでんが登場します。江戸城内の御金蔵から4000両という大金を盗み出した事件を題材に河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)が描いた作品です。序幕の「四谷見附外の場(よつやみつけそとのば)」で、夜も更けた四谷見附の堀端で、おでん屋の商いをしている富蔵が、偶然再会した藤岡藤十郎に江戸城の御金蔵破りの企てを持ちかける場面があります。

 

 給食のおでんは、教室で配膳しやすいように卵はうずらの卵を使い、だいこんやこんにゃくなど他の食材は一口程度の大きさに切ったものを、砂糖、しょうゆ、みそなどで味付けをしています。おでんの具のこんにゃくは、臭みを取り味がよくしみこむように下茹でをしてから煮込んでいます。

 

【こんにゃくを切る様子】

 

 

 

【こんにゃくを下茹でする様子】

      

【みそをとく様子】 

【みそと具を煮込む様子】

 みそ煮込みおでんは人気献立の一つです。甘めのみそ味で食べやすく、ごはんに合います。

 教室では、琴平町の「金丸座」のことや「四千両小判梅葉」のあらすじ等をまとめた動画を見ながら給食を食べました。過ごしやすい季節になりました。芸術の秋、スポーツの秋といろいろな芸術や文化にふれていきたいですね。

 

【学校の様子】

 

 今回提供した「みそ煮込みおでん」のレシピは、ホームページ内「レシピ」のページに掲載しております。ぜひご覧ください。

 

 第6弾は「いのちを磨く、拡げる」献立です。ぜひお楽しみに。

作成:栄養教諭