2025.12.10
みなさんは、香川県でメロン栽培がされていることを知っていますか。今年度、ハウス栽培の県産メロンを給食で提供することができました。
貴重な機会なので、子どもたちにもぜひ、いろいろと知ってほしい!と思い、実際にメロンを栽培している農場へ取材にいきました。
農場は香川県坂出市にあります。ここでは、ICT等の先端技術を活用して水耕栽培でメロンを作っています。通常、地面で育つメロンを宙に浮かせて栽培することで、病気等から守るだけでなく、品質や生産性も高くすることができるそうです。
【メロンを栽培しているビニールハウス】

【宙に浮かせて栽培しているメロン】

受粉は手作業で行います。おしべを手に持ち、めしべへ花粉をつける作業では、めしべの根元にあるメロンの赤ちゃんを傷つけないように注意しながら行うそうです。受粉から約45日で収穫できる大きさまで成長します。途中、ひとつひとつメロンを新聞紙で覆って、日光が直接当たらないようにしていました。
【メロンのおしべ】

【メロンのめしべ】

【新聞紙に覆われたメロン】

また、この栽培には様々な技術が活用されています。1つ目は水耕栽培の機械です。水流や養分の濃度を自動で調節し、メロンにとって適した環境を保ちます。この機械を活用することで、地面で育てるよりも病気が少なく、たくさんの実をつけることができます。2つ目は、ICTによるビニールハウス内の管理です。室温や湿度は、基本的に自動制御で管理しています。それをタブレットから確認できるだけでなく、カーテンや窓の開閉などもタブレットから操作できるようになっていました。
【水耕栽培用の機械】

【タブレットからカーテンを操作する様子】

出荷できる大きさに近づくと、糖度計を使って計測します。数日にかけて計測し、糖度が上がりきったタイミングで収穫します。
【糖度計で糖度を計測する様子】

ここでは、メロンのほかにもスイカの水耕栽培や、LEDライトを使った栽培など試験的に様々な方法を実施していました。「メロンといえば坂出だ」と言われるように日々、技術を活用しながら試行錯誤されていることを知りました。
そのように大切に育てられたメロンを、給食では、提供前日に卸売業者から受け取ります。受け取ったメロンをひとつひとつ傷つけないように丁寧に洗います。
【業者から受け取っている様子】

【メロンを洗っている様子】

手作業で、24等分にします。半分に割って、スプーンで種をとり、包丁でカットしていきます。部屋は、メロンの甘い香りでいっぱいです!
【メロンを手でカットする様子】

【クラスごとにメロンの数を数える様子】

教室では、栄養教諭より今回提供したメロンについて話をしました。直接指導に行けない学級には動画を送付し、見てもらいました。栽培の様子だけでなく、生産への思いや様々な工夫、技術の活用も紹介すると、子どもたちは興味津々に視聴していました。
また、朝から「今日のデザートはメロンやで!」と楽しみにしてくれていたり、給食時間には同じ教室の友達と楽しそうに食べたりする様子がみられました。
【給食時間の様子】

技術が進歩するにつれて農作物の栽培方法もどんどん進化しています。食べることを通して、地元のおいしいものを味わうだけでなく、様々な職業や技術を知って、子どもたち自身のキャリアを考えるときのヒントになればうれしいです。
取材協力:さぬきメロンDream Star坂出研究所
作成:栄養教諭